2020/01/23
こんにちは。 黙っていれば知的に見える(らしい)田中です。
最近よく質問されることの一つ。
ワックスとバームってどう違うの?
暇なので詳しくまとめてみました。
バームとは、硬めのクリームや練り状のもののことです。
ジャー容器を逆さにしても垂れてこないくらいの硬さのものを一般的にバームと呼ぶそうです。
ワックスとは、言葉の意味は『蝋』のことです。
同じく『ジャー容器を逆さにしても垂れてこないくらいの硬さのもの』のことです。
どちらも似たような意味ですが、昔の人は意味合いとしては
バームは人の保湿に 、ワックスは家具や物の保湿に、
同じミツロウでも使う用途の違いで呼び方も変わったようです。
成分も似通っていて、主に使われるのはミツロウ、ワセリン、シアバターなど。
天然保湿成分は、大昔から火傷の治療にも使われてきたそうです。
ワックスにはキャンデリラロウもよく配合成分として見かけますね。天然成分です。
現代では バームは保湿剤のみで構成された固形の油で、髪にも肌にも使える『ケア』の特色が強いマルチなスタイリング剤。
ワックスは保湿剤にシリコンなどを混ぜることでスタイリングのキープ力のある『整髪料』であるという違いがあります。
シリコンというと、嫌がる人もいるかもですが… シリコンさんはすべてが悪者ではないのです。
話せば長くなるうえに脱線するのでまたの機会に。
長年の認識の違いが商標の違いに影響しているところが強いみたいです。
メイク落としも固形のバームがありますし。
つくった人が『これはバームだな』『これはワックスだな』ってノリでつけてる部分もあるかもです。
ノリってことはないか。
attraでは私のお気に入り、ナプラさんのN.シリーズをお勧めしています。
天然由来成分にこだわったナプラさん。
”ナ”チュラルを”プラ”スしてくれます。
昔々ある女性が、髪を整えるのにイノシシの油を使いました。
それが、整髪料の始まりだそうな。
ホントかな?
平安時代の書物にその記述があるそうです。
動物の油は臭いますよね。
植物性の油が好まれるようになっていき、髪結いには主に椿油が使われたとかいないとか。
時代とともにヘアスタイルの流行は変わり、スタイリング剤も変化していきます。
男性はがっつりキープするチックやポマードを好み、女性は柔らかい質感のオイルを好んだとか。
レイヤースタイルやシャギーーカットが流行しだすと、束感を求められるようになり、ドライな質感、ウェットな質感、硬いの柔いの色々と。
ヘアワックスが整髪料として流行し、スタイリング剤はだいたい『ワックス』と呼ばれていた時代もあるとか。
硬かろうが柔かろうが、ヘアスタイルキープのために使うものは大体『ワックス』と名付けられていたそうで。
流行ってすごいですね。
今も名残は残っているみたいですが、ヘアワックスの特徴として『崩れてもやり直せる』というキーワードも残っているようです。
ヘアバームは髪の毛のスタイリング目的で作られてはいますが、スタイルキープの成分はなく保湿成分のみでできているので、ハンドクリームやリップクリーム、ボディクリームにもなることのできる、マルチなアイテムです。
医療用に用いられるワセリンを混ぜているバームもあります。
より柔らかく、使いやすくするためかな?
ミツロウとは、働き蜂の腹部にある分泌腺から分泌するロウのことです。
ミツバチさん方の巣作りのための接着剤として使われますが、化粧品に柔らかい感触を与えたり、他の油脂や配合成分を均質化、分散化して、安定させる効果があり、安心・安全なだけでなく、すぐれた乳化剤としての効果をもっているそうです。
肌や唇をしっとりとやわらかくする効果があり、保湿成分としてもかなり優秀。
風邪予防や風邪ひき中のお助けメニューとしてのはちみつはおなじみですね。
そのはちみつを生成する、入れ物の成分ですね。
シアバターとは、西アフリカから中央アフリカに生息するシアの木(アカテツ科シアバターノキ)の実から採れる植物性油脂のこと。
古くから原産諸国では、食料や民間療法のひとつとして親しまれ、火傷や筋肉痛に使われたり、生後間もない赤ちゃんの肌に塗って紫外線による乾燥から保護するなど、生活に広く使われていたとか。
いずれも医療がまだまだ発展していない大昔から、人々の肌を守ってきた成分です。
成分から思いやりが伝わってきますね。
つまり、保護を目的としているものです。
それをベースに、もっと表現力を…
ワックスとバームの違いは、そんなところでしょうか。
知っていることも改めて調べなおしてみると知らなかった部分もわかっていいですね。
お客様の何気ない疑問から、私もまた一つ知識の整理ができました。
お肌や髪に直接使うものです。 成分にも質感にもこだわりたいですね。